国際的動物保護と技術
去る10月3日に日本外国特派員協会にてLIA(Life Investement Agency)の記者会見がFCCJにてあった。
LIAと言う組織はワシントン条約にて保護されている動物以外にも普通の動物の違法な売買の取締を行っている組織である。そこで大きな問題は日本の今の状態で役所(環境省)が現状を理解しておらず、象牙などの違法な売買が日本で繰り返されているだけではなく、出処不明な象牙なども、いとも簡単に正規の証明書を発行される問題を指摘している。
なぜそれがわかるかと言うと、業者が未登録な象牙などを入手し、いい加減な書類(大きさや重さなど間違った内容)の申請書を現物を見せずに、単なる写真と書類審査で発行されてしまい、闇市場で仕入れたものがロンダリング作業で日本で正規物扱いに行っているのをスタッフが証拠を抑えているからである。
やはり一番大きな問題は日本ではYahooオークションで売買されているところだろうと。
これが世界で非難を浴びている。
何故Yahoo Japanは止めないのか?
合法であるからと・・・いやいや、かなりの量で問題が発生している。
最近は摘発を逃れるために「イミテーション」や「レプリカ」と書いて販売している。
しかし、象牙を見ればイミテーションではないことも、レプリカでないことも専門家が見れば一目瞭然である。
そもそも、このようなモノが例えイミテーションであっても売買されている環境があるから、密漁が増えるだけではなくロンダリング市場が消えないと代表の矢吹氏は訴えている。
そしてDNA検査までするところまで発展しているが、DNA検査はお金と時間が掛かるのでとても大変である。
2015年8月10日にFCCJにてEIA (Environment Investigation Agency) が記者会見も行っている。
奇遇なことにEIAとLIAが同じターゲットを暴いていたと。そして多くが中国の売人であると。
9月にアフリカ会議で報道陣の前で環境省の人が「日本国内の象牙市場は適切に管理されている」と言ったが、実際とは大違いで、管理どころかロンダリング現場になっていることが未だに役人は理解していないと。
そんな中、Seatleのバイオテック系のスタートアップ会社、Penbient社が昨年からサイの角の偽物を大量に作り市場を混乱させようと言う案が浮上してきた。サイの角は象牙と違い、ケラチンで作られている。ケラチンと言えば、爪である。これを3Dプリンタで本物と偽物の区別が付かないくらいの精巧なモノが作れるので1000、10,000、100,000 の単位で闇市場に投入し混乱させ、市場価格を落としてしまおうと。
ここに2016/09/18に投稿した
https://www.facebook.com/YEYShonan/posts/1085843731471412
さて、これが果たして良い案かどうかと聞いた。
提供してもらった(当日配布資料)だと、サイのツノが一番多く摘発されている。
そしてサイの角と本体のマーケットはとてつもなく大きい。
そこで得た回答が:
我々は全員ヴィーガンであり、例えそれがケラチンを使っていて作って偽りのサイの角であっても、そのケラチンは動物性であるから、この作戦には反対する。動物を使っての材料は一切使いたくない。
本来なら、日本では環境省がきちんと人を増やし、仕事していればこのようなことにはならない。
そしてまた問題は、警察はすぐに動いてくれるが、検察が証拠不十分などで不起訴になってしまうことが多い。
これがとても悔しいと。
3Dプリンタはとっても良い技術だが、現在の段階でLIAは野生動物全般を見ているのと、動物の肉体組織を利用してでの(例えそれが牛や豚であろうが)素材を利用して市場に投入するのは反対である。これがケラチンでなく、樹脂なら話しは違うが、樹脂だと、本物と偽物が瞬時に見分けがつくので市場を混乱させるための結果としては思わしくない。
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