「人ありき」で仕事を作っていませんか?

企業なら人がいます。

では「たくらみ」というのはなにか?
Goo辞書では:

Goo Online 辞典より

通常「たくらみ」は悪い印象がありますが、実際はそうではありません。

前回、
合理化は英語でRationalize
効率化は英語でEfficiency
最適化は英語でOptimization

の話をしました。

現場の改善とオフィスの改善を見比べたことがあるか?
現場、とくに工場は最適化されていることが多い
それは工場は効率よくしないと人やモノがぶつかったりして危険があるからです。

危険を伴う場所では、整理整頓から始まり合理化、効率化、最適化をしないと事故の発生でケガ人が出る可能性が高くなりがちです。誰もケガをしたくないし、ケガ人を出したら会社も大騒ぎです。

事故は避けたい!

それに伴って、生産性が高まる
工場の人たちはそれをよく理解しているが・・・オフィスはどうなのか?

意外と人、もの、情報、そして大切な書類が入り乱れている
それどころか、オフィス内の人の導線、配線、レイアウトは見直されないまま
なぜそうなったかというと、「はじめは人ありき」の文化だからだ

まず整理整頓しましょう!

「仕事ありき」で考えていないことが多い

労務状態を考えて欲しいです
日本で人を一度雇うとなかなか解雇できないですよね
そうなると、プロジェクトが終わると余剰人員が出ます
だから今は派遣や契約社員を使ったりしますが、これだって効率が良いわけではありません。

日本はなかなか解雇ができない

派遣はいわゆる業務の中期的な委託でもあるが、企業が本当に得をしているのかというと、ここは議論の場になります

常に様々なプロジェクトがあり、人員の配置がアメーバ式に引っ付いたり別れたりしているならいいが、普通はそうではない。

この場合、「仕事ありき」の現場で、デスクはフリーアドレスみたいなところが多い

これが良いというわけではないです
フリーアドレス制度には荷物を置ける「ロッカー」が必要になったりします
しかし「ロッカー」代は全体から見たらコストは微々たるものです。

逆に「人ありき」の現場は人と机の配置が優先してしまう。

中小の葬儀屋さんの場合は「仕事ありき」で人やチームの配置が決まることが多い。
つまり、現場に人を突っ込むやりかただ。

普通の会社の場合、仕事やプロジェクトが片付いたら、そのまま放置し、余剰人員になりがちですが、中小の葬儀屋さんはちょっと違います。

大きな葬儀屋さんの場合は業務で別れていますので、葬儀がない場合、司会専門は仕事がないときは他の業務を助け合わないのと一緒です。
これは縦割り行政とかわらない。
中小の葬儀屋さんは、社員がオールマイティーなところが多いのです。
ゆえに「仕事ありき」で組織が動いています。


しかし、その「仕事ありき」の現場でも、オフィスはどうなっているか?

カオス状態が見られることが多い。

合理化、効率化、最適化することでより少ない人員どころか、会社が保有している最小の資源で仕事ができることがある。
そして、その仕事、意味があるのか?と考えることも大切です。

考え始めたら、やらなくていいことが発見される。

ファクスの利用なんかその一つ
でも、日本人はファクスを好みますよね
それは「ハンコ文化」もあるだけではなく、文字の確認が容易だから。

余談ですが、ファクスのスキャナは朱肉の赤を読み取れるようにスキャナの感度を上げています。
大昔、開発部隊とコピヤ開発で連携していましたので、その事実を知りました(笑)


当用漢字にない文字もたくさんあるので、コンピュータではなかなか出てこないJIS第二水準文字どころか第四水準まであるわけです

絵文字はともかく、変な漢字がたくさんあるわけです。
中国に存在しない漢字もある。たとえば二俣川の「俣」や「峠」とかいう文字。

もっと身近にある文字で小学校で習う「畑」や「働」くという文字です。

これらは国字と呼ばれるものです
http://www.kanjijiten.net/japanese.html
ほとんどが常用漢字、第1と第2水準です。

「人」が「動く」

その「働く」というのがどういうことなのか。

まず、何かプロジェクトを始めるにも、ナニをするかとか考えますよね。
そもそも、やりたいことがあるからプロジェクトを組むわけです。
そして、人とカネをどう集めるか、そしてどう収益を上げるか。

何も考えずに進むのは、アマチュアカメラマンが自分の自己満足のために買う高い望遠レンズみたいなものです。
実際、このアマチュアカメラマンさんたちが高いレンズを買ってくださっているから経済が回っているのも事実なので、この方々は否定してはいけません。

まして、最強のコミケみたいなのが、存在するわけですから。
物欲、購買欲が経済効果の基本ですから。

  • さて、その「働く」のを始めると、情報やモノだけでなく、おカネの調達が始まります。
    何が必要で何が不要だと考えたところが合理化です。
  • 作業をはじめて、無駄に動くことも多いけど、慣れてくるとその無駄を取り払うようになります。
    これが効率化です。
  • そして、最終的に1つのインプットに対して複数のアウトプットを出せることを最適化となります。
    結果に主となるものと副となる副産物まで得られることです。

意外と、これが自分たちでは見えないことが多いんです。
それこそ第三者に見てもらうことが望ましいこともあります。

カナダのオタワ州が67万ドル(カナダドルかは不明)を支払って、州で雇っているコンサルタントを排除するためのコンサルタントを雇いました。
その結果、約80倍の5400万ドルの節約ができたとのことです。

https://www.theglobeandmail.com/politics/article-federal-government-kpmg-consulting/

日本語でいうと毒を以て毒を制すということです。
Fight fire with fire、Catch a thief using a thiefとも言います。

普通はそういうことはしませんけど、これにより相乗効果を得たわけです。

働くということが日本では「人ありき」でスタートするのでPDCAを実行します。
本来なら「仕事ありき」で最適化されたチームを組むべきですが、いる人材をどう効率よく使うかです。

あなたの会社ではどうされていらっしゃいますでしょうか?

あなたのオフィスと仕事場、
どうなってますか?

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