NEWS LETTER 「力の出し惜しみはするな」

皆さま、ご無沙汰しております。
前回のニュースレターから2ヶ月以上も経ってしまいました。

実際、9月には jfuneral.com にてニュースレターを発行いたしましたが、なかなか定期便みたいにお届けすることが難しいようです。

さて、今回は「力の出し惜しみはするな」という内容です。

いざというときに力を発揮できなくなるから注意
出すところと出さなくていいところを見極めるのがプロである
そして休めるときは休むことが鉄則

写真は十和田湖のほとりです。

最近、仕事で青森県へいくことが多いので、この内容を書くことにしました。
実際、岩手県の高速道路状況で雪が降るまで車で訪れようかと。

青森県八戸市ってどんなところ? 

青森県といえば、一般的にりんこです。
りんご以外に何があるのか?
食べ物でいえば米農家も多いので、日本酒、更にイカや大間のマグロが頭の中に浮かびます。
実はそれだけではありません。
ねぶた祭を忘れていませんか?

県庁所在地は青森市であり、知事はむつ市出身44歳、元国交省出身及び元むつ市長の宮下宗一郎氏。
若さとパワー、そして統率力のある人だ。
そして八戸市は青森県で次に人口が多い市で市長が私より2歳年上で59歳の西秀紀氏。
あまりパッとしないように思える人物だが、外部からの人を取り入れようとしたり、いい意味で偶然性に賭けてまちづくりをしようとしている人物にも見える。


まず、八戸の産業としては水産業、鉱業、農業、そして電子部品メーカーが存在する。
水産業としてアカイカの水揚げは日本一、鉱業も世界トップクラスの八戸鉱山の亜鉛製錬所があり、日本一深い穴を掘っている(海抜マイナス170m)会社でもある。
調べたらりんごの出荷量は青森県の中では7位であった。

ChatGPTでは1位と出たのだが、BARDも回答で県庁発表のトータルの出荷量と合わなかったのでりんご生産量で正しい回答はChatGPTもGoogleからも得られなかったが、幸いBINGは正しい答えを出してくれた。出荷量でトップが弘前市であった。八戸市はだいぶランキングが下がっている。しかし、2022年度の正確な出荷量の数字は未発表であった。
青森県全体を見たらりんごの出荷量は日本一で、輸出先が台湾がメインであったりする。

八戸市の人口は22万人ちょっといる。
茅ヶ崎市より1万人少ないくらいだが、新幹線は止まる(八戸駅)、繁華街は三日町を中心に広がっており、市役所も八戸線の本八戸駅徒歩圏内であり美術館も真横である。
面積からしたら八戸市は305.2Km²で、茅ヶ崎市が35.71Km²で八戸市は8.5倍以上も広い。更に毎週日曜日に行われる館鼻岸壁朝市は日本一カオスな朝市だと言われている。
朝市は1月から3月中旬までお休みだが、それ以外は毎週日曜日の夜明けから9時ころまで開催されているので、興味がある方なら一度訪れてみるといいだろう。
私も何度も訪れている。安いものと高いものがあるので見極めるのも楽しい。

夏の館鼻岸壁朝市、時以降はだいぶ静かになる(笑)

観光としては、蕪島神社から種差海岸沿いで湘南より美しいビーチエリアがある。
美しいところではあるが、2011年の東日本大震災では津波が押し寄せて大きな被害をもたらしたことは言うまでもない。

歴史的に蕪嶋神社は、弁天様が祀られている。
それは1269年に源頼朝に仕えていた武将工藤祐経の息子である犬房丸が流罪になり、故郷の江ノ島に似ていた蕪島に厳島神社(弁財天)を勧進したことが始まりとされていて、1296年に建てられたとのことだ。

今ではウミネコの繁殖地として保護されているのでドローンなどを飛ばすことが難しい。
実際、許可なく飛ばすことは違法なのでおやめくださいませ。


蕪嶋神社は3.11のとき手前の鳥居の辺りまで津波が押し寄せました


私と青森県との出会い

青森県・・・実は最初と前回訪れたのが黒石市でのイベントであった。
2007年7月13日〜15日の間にクラシックカー・イン・コミセというイベントで父と参加したのがきっかけであった。

かれこれ16年以上も前で、当時、金丸信氏が「ふるさと創生一億円事業」で各自治体に1億円をぶり撒いて、黒石市がこけしの産地でもあったので、それにて黄金のこけしを作り、観光客を呼び寄せようと。昨日のことのように今でも覚えている。

これが大ハズレ?で、借金だけ残り返済に困ったところ、町おこしができるものはなにかといろいろと手探りの一つとして日本各地からクラシックカーを呼び寄せて返済金を税収で賄おうと。
実際、後に2007年11月に2体(純金及び純銀セット)を2億円で売却することができたらしい。

そのイベントに参加したのがきっかけでクラシックカーで命がけで青森県を走った。
当時、父の1932年製ロールス・ロイス Phantom II で走行して訪れ、十和田湖と奥入瀬渓流を通じて黒石市に入って一泊したのがはじめての青森県。
それこそ命懸けで崖っぷちや渓流沿いを走ったのを今でも覚えている。

本当はこのようなイベントは面倒くさいから参加したくないのだが、改めて操縦に「忙しい」車を走らせるのが好きだと自覚した。

最近、なぜ八戸に出入りしているのか?

実は、WeWork時代の友だちが本業とはことなるサイドビジネスをやっていて、女性ホルモンに影響する食品を扱っていたので、私が銀座でウィメンズクリニックを経営されている産婦人科医師の対馬ルリ子先生と知り合いなので繋いでほしいと。
そこで場を設けることで、日本外国特派員協会(通称「外国人記者クラブ」)で紹介した。

Welcome to Shirogane House!

対馬先生がご実家が八戸であり、そのクリニックを改装し用途変更届をして女性のみのシェアハウスを立ち上げたので逆に支援のお願いを持ちかけられたのであった。
半年でいいから借りてほしいと・・・女性専用なんですが・・・
ってことで「用心棒」として、月に1度くらいなら訪れることができるので、その際にゲストルームで宿泊ができればという形で支援することになった。

更にときは遡る2年前で、今、一緒にビジネスパートナーとして組んでいる愛知県新城市の行政書士の鈴木達也氏が八戸でのU/Iターンプロジェクトに参加しており、私を誘っていたのもあった。
今までは八戸が遠く感じたので、遠慮していたが、湘南からの距離は750Kmしかなかったので、近く感じ?(高知国際空港まで最短730Kmで訪れたことがあった)行くことにした。
それ以前に鈴木さんとはSDGs Aichiやドローンビジネスで愛知県を回っている。

2023/10/02の投稿

今回は対馬先生と鈴木さんの2つの内容が重なったので八戸を積極的に訪れることになった。


鈴木さんと八食センター前


「力の出し惜しみ」と八戸のどこが関係あるのか?

まず、ここまで読んでいただきありがとうございます。
今、私は上記の鈴木さんとビジネスパートナーで青森県や愛知県を回っています。

9月に車で2度(9月2〜3、11〜12)も八戸に訪れていて、24日に東京交通会館にて青森県が主催するU/Iターンイベントに宮下知事が訪れて講演をされるのを知って、講演会に参加することにした。
開口一番に私が青森県の商工会議所の閉鎖的マインド(入りたくても地元企業ですらすぐは入れてくれない問題)を呈したところから始まった。

前記した対馬先生のシェアハウスで入会拒否問題が発覚した。
白銀ハウスが地元の商工会議所に入れなかったのがきっかけで7月にはじめて訪れてミーティングをしたときにこの問題定義がされ調査をしはじめた。
その後、青森県だけでなく、岩手県の多くの自治体でも同じ問題が発覚した。

その問題とは、起業してから半年間は商工会議所に入会できないことだ。
つまり申請書を受け付けない。
商工会議所のホームページを見て回ったら、青森県では県庁所在地がある青森市ですらすべての商工会議所が入会規制を設けている。一番重要なのは開業や移転してからすぐなのに。


青森市商工会議所入会案内より

たまたま岩手県達増知事が日本外国特派員協会にて8月に会見を開いたので、岩手県知事にも伝えた。調査はきちんとせねばならないので、短い質疑応答時間の中で記者会見でその旨を伺った。

その問題を宮下知事にも伝えた。
いや、全力で伝えるしかないだろうと。

30分だけだが熱意をもって講演する青森県宮下知事

その知事が講演されたイベントは青森県の様々な自治体が人、ビジネスを誘致するために出展していて、偶然にも私の後ろに座ったのが青森県のIT活用サポートセンターの人たちであった。
この方たちとも後日八戸市で改めて会うことができた。


ある程度の結論はわかっていた。
宮下知事は前日、対馬先生から奥入瀬サミットにて内容を伺っていたらしい。
こちらとしては、周知になってほしいという気持ちもあった。

結論は商工会議所以外のコミュニティを先に立ち上げて(これが田舎だと難しいのだが)、その繋がりから会社を育てほしいと言われた。つまり半年はすぐに経つので商工会議所をアテにしないで先に動いてくれと。
私としては白黒ハッキリしない煮きれない回答とは違い、そのサクっとした答えをほしかったわけで、次への手をすぐ打つことができた。

次の手とは、鈴木さんから八戸市役所主催のイベントがあるというのも伺っていて、こちらとしては白銀ハウスを立ち上げるために本気で市役所のメンバーを取り込んで八戸のアピールするしかないと。功をなしたのか市役所の商工労働まちづくり部が応えてくれた。


JR本八戸駅から徒歩5分に市役所がある

「獅子搏兎」という四文字熟語がある。
ライオンはうさぎを狩ることにも全力を尽くすという意味だ。

自分は石橋を叩きすぎてケガや失敗を訪れて動かずに勝機や機会を逃して、悔やんできた人生を送って来て、今でも遅くないだろうと動くことにした。これが若い人の後押しになればと。

若いころなら、やり直しができる人生である。若ければケガもするけど回復力も早い。
そして今はこの年齢(私はアラ還)でも動いている。(笑)
さて、同じ世代で、同じ時期に同じ場所にいた人たち、どこでこうも人生が違ったのだろうか。
例えば、MITラボの元所長であった伊藤穰一氏は同じ時期にMIT(ケンブリッジ側)にいて、私はチャールズ川のボストン側のボストン大学にいて似たような研究を大学でしていた。

比べるのもおかしなことだが、どうしてこのように違いがあったのか。


幼少時に育った全寮制の寄宿舎のFay School 150周年記念
私はMan of the Yearの受賞で訪れていた

その後、伊藤氏がMITラボを追われるように去ったのは児童買春のエプスタイン氏(すでに故人)とつながり疑惑があったからだが、その内容を知る日本人はほとんどいない。


たとえば、プロ野球選手が試合をするとき、誰を楽しませているのか、自分の立ち位置と次の試合にどう登板せねばならないのかを考える必要がある。
高校野球を見ていて気持ちがいいのは、あの「カーン」って鳴る金属バットの音ではなく、今、このタイミングで全力を尽くす高校生球児の清々しい姿を見るのが嬉しいからだと思う。
明日がないよう戦うこの姿勢。

我々大人はいつからそれをしなくなったのだろうか。

もちろん、プロスポーツはビジネスと違い、パワーセーブをすることは大切である。
そうしないと体を壊して、二度と試合に出れなくなる可能性が高いからだ。
しかもプロスポーツ選手の選手寿命は短い。

だがビジネスはどうだろう?
こちらが本気であると見せつけないと、相手はこちらを本気に扱ってくれない。
つまり熱意が伝わらねば相手は動いてくれない。
それはおカネを支払っていてもだ。


たまたま八戸市役所とのミーティングのあとに鈴木さんと探検ドライブすることにして、青森県の違う自治体である新郷村と十和田湖を回り、帰りに五戸町役場に立ち寄ることにした。


五戸役場にて

五戸町役場の総合政策課 地方創生班に顔を出した。
たまたま八戸へ戻る途中にあったのと、この際、白銀ハウスだけでなく青森県全土で我々の持つノウハウと技量で、日本で一番女性経営者が多い青森県と秋田県でなにかできないかと自治体へ営業やアピールしに行こうと。
鈴木さんは自分の実家の岐阜県で疲弊した自治体の復活を成し遂げた成功事例があったので、青森のイベントに参加し、今ではハンパない行動力を身に着けた私を誘ってくれた。

幸い、そこの担当者が9月24日のイベントで私が五戸町ブースを訪れたのを憶えていてくれた。
そういう行動が我々は本気で訪れていることを示すことができた。

私自身も自分が中途半端な気持ちでやっていたら、白銀ハウスには参加していないだろう。
更に、対馬先生は女性のウェルビーイングで動いており、私も元葬祭業経営者の立場から見たら、Fem TechとAge Techが今後の日本を支える産業の一つだろうと。


つまり女性の力と活躍(対馬先生がよく言うのが「既婚女性は5人を看取る」自分の両親2名、旦那の両親2名、そして旦那を看取る)と、その高齢化社会への対応をどうするかで豊かな社会を築き上げることが大切だと私は信じている。

更に私は国際的なAge Techのグループで日本の葬祭業担当者で高齢化問題の顧問として発言をしている。私が研究している「死に方改革®」(うちの登録商標でもある)で地方の限界集落を研究者の立場から発言をしている。


特許庁 死に方改革® https://www.j-platpat.inpit.go.jp/t0302


私としては冬場の青森県の様々な地区と暮らしを味わってこそ、本当の対策ができるのだろうと思っている。普通のコンサルタントならパワポだけで済ませる。しかし、このプロジェクトには終わりはないと思い、自分が部外者だと思いながら参加していると、いつまで経っても中に入れないし、自分自身も言い逃れを探しているだけだろうと。本気で挑むしかない。この行動が子どもの未来に反映されて、日本のどこでも、場合によっては世界のあらゆるところでも暮らしていける力を身に着けてほしいと願うばかりである。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
©有限会社 ワイ・イー・ワイ 代表取締役 和田裕助

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