NEWS LETTER 奥三河が熱い
ニュースレター2023 年 8 月 4 日
週末の豊根村役場(山と空と大地だけ?)
奥三河が熱い
皆さんは奥三河・東三河を訪れたことがありますでしょうか?
普通の人ではあまりないかと思います。そして三河は広い。
三河といえば豊臣秀吉が思い浮かびますが、ここは同じ三河でも三河地区のはずれ。
まったく別次元。
豊根村や東栄町という場所がありまして、最近ここをよく訪れます。実は私は30数年前、研修や長期出張で豊川に住んでいたことがありました。
ボストン帰りの私からしたら、東海も関西も全く変わらないところであったし、食事にもあまり馴染みがなかった。実際、赤味噌は好きだったけど、母が嫌いだったらしく我が家ではあまり飲まなかったのを憶えております。
私と奥三河の出会いは大学卒業後にMカメラに就職し、開発センターや研修三河でした。
会社の費用でいろんなところへありがたくも出張させてもらい、最初の出張が三河でして、研修時は同期で夜中に佐久間ダムへカブトムシを採りに行ったのがはじめてでした。
後に親しい上司が新城に自宅があったり、同僚も新城市出身だったり。
そして、今は新城の行政書士さんと一緒にドローンを使った農業の提案をしています。さて、その三河だが手前と奥があります。
手前は新幹線豊橋駅から近く、海側です。
今で言えば豊橋、豊川、蒲郡とかで、奥は鳳来町(現在新城市)、設楽町、東栄町、豊根村とかであり、豊根村までいくとすでに長野県との県境になります。
チョウザメが住民の人口より多くなりました この画像を見たことがある人はいらっしゃいますでしょうか? |
チョウザメの「まぶし」がいただける

豊根村の道の駅グリーンポート宮嶋でいただけますのでぜひ。
https://goo.gl/maps/wgvjbXZvdNbvT9tt8
チョウザメをご存知だろうか?
キャビアの魚だ。
実はあれは魚であり、サメではない。
実際、ジンベイザメもサメではなく、魚である
なぜ、それが長野県の県境の村で?
これはとある人の熱意と執念によって村興しから始まったストーリだそうです
しかし、奥三河はチョウザメだけではありません。
奥三河には超特別なマイカが存在しています。
そして、これが世界中の高級化粧品に利用されています。
ちなみにここで収穫があるのは「イカ」ではありません。
それを作っているのが手前の町、東栄町にある三信鉱工株式会社さんです。
マイカというのは、キラキラ光ります。
シリカ(ケイ素)で出来ている鉱物で、別名「雲母」(うんも、きらら)と呼ばれていて化粧品以外にはその特徴を生かして多くの工業製品に利用されています。
その特徴としては、電気絶縁性や耐熱性を利用して、皆さんがお持ちのスマホなどのリチウム電池、プラスチック、ゴム、ブレーキの材料として活用されています。私が数年前に関係している会社さんだと、巴工業さんが多く取り扱っています。
なぜ私(葬祭業専門のSIer)が特殊商社さんとお付き合いがあるかというと、ロシアの原発メーカーのロスアトム社です。ここの営業突破口をやっておりました。
実は私はナンちゃって技術者、科学者、研究者でもあります。
残念ながら、この戦争で取り引きに規制(SWIFTコードから外された)ので金銭のやり取りが著しく難しくなり、私は手を引きました。
そのマイカですが、三信鉱工さんが唯一採掘しているのが「絹雲母」(セリサイト)という特別なマイカです。東栄町では何社かがマイカを採掘しておりますが、「絹雲母」を採掘できるのは、三信鉱工さんだけらしいです。
そして、これが高級化粧品に活用されているとのことです。
化粧品業界でマイカ需要には別の問題も存在しています。
多くがインドで採掘されており、児童労働に繋がっているとのことです。
キラキラした世界には闇が存在しています。
欧米中韓製の化粧品の取り扱いで協定が5年前の2017年に天然資材スチュワードシップが発足しています。あまり聞き慣れないことばですが、木材や海産物などの取り引きでもこのスチュワードシップ(財産管理)が存在します。
次に奥三河は山の中で林業が盛んです。
多くの杉の木が立ち並ぶ山で、もちろん林道もあります。
その林道を走っていると、今、木材を伐採している山を目にします。
この木があると、ケータイ電波が届きません。
多くのところで通話圏外になっています。
NTTさんがインフラ整備のために電話線を通すために業者と一丸となって開拓しています。

その林道(県道428号線や427号線)を走ると北設楽郡(きたしたらぐん)の津具というところへ出ます。
428号線のほうがまだマシで427号線は上記の険しい林道で、車がすれ違えない道ばかりです。
その津具へいくとまた林道とは大違いの世界で開けた場所に着きます。

ジビエの直売所がありました。
http://foretgibier.com/
〒441-2601 愛知県北設楽郡設楽町津具野向2−1
たまたま、この先に「みのや旅館」を発見したので、その途中にあります。
残念ながら、現在、愛知県のイノシシは豚コレラで取り引きが禁止になっており、イノシシ肉は県外からのものだそうです。
その「みやの旅館」ですが、一年中チョウザメの刺し身(お造り)がいただけるとのことです。

https://minoyaryokn.com/
愛知県北設楽郡設楽町津具字寺屋敷11-5
皆さんもぜひ奥三河を満喫なさってください。
©有限会社 ワイ・イー・ワイ
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