アムスの認知症村を訪ねて(その2)

10月21日のフォローアップ

その1には書きませんでしがた、案内をしてくださったのがエレンさん。
エレンさんの役割はここのコーディネーターであり、ここの案内役でもあったり、ハウスキーピングもしている。
しかし介護士ではないので、介護はしない。

そして月曜日に訪れました。
レストランはお休み!
でも、そこが問題にはならないです。
コーヒーはボランティアの方々が入れてくださいます。

実は、このボランティアの方々には色々な人がおりまして、定年退職された方で人を助けることが生き甲斐の方々もいれば、社会更生制度の方もいらっしゃれば、ある事情で社会復帰を試みる方々もいらっしゃいます。

 

 

このHogeweykは認知症の方々に普通の生き方を提供することだと忘れてはならないのです。
したがって、ここにいる「住民」はみんな自然体に生きていて、亡くなっていきます。

その一にも書きましたが、お婆ちゃんが亡くなりました。
普通にして、皆さんが集います。
そしてお別れをいたします。
これが施設の当たり前とのことです。
さらにここには長くて4年くらいとのことです。
平均滞在期間が3年7ヶ月だそうです。

若年性アルツハイマー病になる人もいれば80歳以上で発症する人もいる。
つまり痴呆症の人たちのみで、75%がアルツハイマー病を患っている。
そして自分たちが誰かわからなくなっている人も多い。
しかし、ここにいる入居者はみんな体は至って健康である。
最初から不自由な人は入れない。
そしてここに入居するにはウェイティングリストがある。
180人の入居者がいて、本日1名亡くなったので179名。
そこに次が補充される。
亡くなった人はここから1週間以内に遺族は個人のモノを取り払う必要がある。
ここには色々なイベントがあります。
下記の写真はバーです。
音楽のイベントもあればパーティなどもあります。
イベントは有料となりますが、みなさんある程度の「クレジット枠」があり、そして、費用対効果のイベントそして、人気なのがあります。
やはりコンサートよりもパーティなのかなっていう感じです。
ここの180人の住人は27棟の「ホーム」に別れており、1つの「棟」には6〜7名の入居者がいて、ここのスタッフがチームとして面倒を診ています。
エレンさんは前述の通り、介護士ではないので、介護の手伝いは資格がないので行いません。
各々の棟は入居者の認知症になる前のライフスタイルに合わせたところに入居してもらいます。
例えば弁護士が大工と一緒にはならないのと一緒で、その人たちの生活に合わせた形のところへ入ってもらいます。
庭いじりが好きだった人はガーデン型、設計士だったら、そのようなところなど。
もちろん、合わない人もいます。喧嘩も起きます。
それは、認知症になった人たちは「本質」で生きてますので、ぶつかり合うこともあります。
そういうときこそコーディネートしないといけないのです。
そのために、7つの違ったライフスタイルを提供する施設になっています。
もちろんご夫婦でお住いの方々もいらっしゃれば、夫婦だと忘れてしまった人もいらっしゃる。
そこで、ここ(Hogeweyk)に入るにはウェイティングリストの時に44項目の質問事項があり、これを家族が提供せねばなりません。
その中には、学歴、政治思想なども含みます。
つづく・・・