飲食店の働き方改革

女性一人でワンオペで切り盛りしている飲食店が神田神保町にあります。

すでに色々なメディアで取り上げられているので名前くらいは聞いたことがあるところだと思います。

未来食堂

実際、私も幾度も訪れるところで急いでランチを取るところです。
未来食堂さんの店主、小林せかいさんは元IBMのSE、そしてクックパッドを経てご自身で超効率化した食堂を出店された異例な経歴を持つお方です。
百聞は一見に如かずと言うので、私も今年2月9日に訪れてみた。
そこからの出会いだった。

小林さんが執筆されている本は三冊ありますので時系列的に紹介します。

  1. 未来食堂ができるまで
    • 2016年9月14日 初版
    • これはまさしくクックパッドを退職し小林さんが武者修行に出て、各社でバイトをし良いところや悪いところを見極めて、それをご自身のお店にどう反映するかを書かれている本です。
      とくに飲食業は丁稚奉公が多く、職人気質なところがあります。
      私は未だに堀江貴文さんが寿司を握るだけで職人みたいな作業をやめて効率化しろよと言われたことがつくづくこの本ににじみ出ているなと感じました。
  2. ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由
    • 2016年12月17日 初版
    • 未来食堂はカウンター12席だけです。
      さらに1度来店された人は100円引きのタグをもらえて、900円が800円の定食になる仕組みがあります。
      なぜ定食が900円なのか、そしてこの中でどうオペレーションをしていくかと。
      実は一人ではないんです。
      そして別途作業を共にしてくれる人もいますが、みんな食券で支払われまして、それがタダ飯券に発展します。
      その無料奉仕の「まかない」さんたちはなぜそこまでするのか。
      そして事業報告(売上や原価率まで)をネットんい晒していて人気があります。
  3. やりたいことがある人は未来食堂に来てください
    • 2017年4月10日 初版
    • 自分がやりたいことを深掘りすることで、明確に文書化することで事業計画を立ることができると書かれています。
      もちろん、自分が本当にやりたいことは自分がワクワクする必要があります。
      他人にどう言われようが、文書化し明記することで頭の中が整理され、人へ説明することができます。
      未来食堂のまかないさんたちはこれを汲み取って今日も1セッション(50分)1食の券(900円)で働いてます。

私は時折、未来食堂へ行きランチをします。
そして、ちょっと旅行したときにお土産にお菓子を持っていきます。
そうすると、小林さんはそれをすぐに開封し、小さく分けて他のお客様へお裾分けします。
自分たちだけで仕事をやっているのではなく、来てくださったお客様へみんなに喜びを分かち合うことを心がけているから人気があります。
私はまだ夜の部には参加したことはありません。
更に会員制のサロン18と言う「18禁」=18歳以上の人は入店禁止の日もあります!
この面白い仕掛けを作るからこそ、遠方から興味津々に訪れているかと思います。

私がこの本と作者を紹介するのは、「働き方改革」に通じているからです。
昼間のランチ時に決して、食事で長居をする場所ではありません。
カウンターに座ったら10秒で食事が出てくる仕組みを設けているからです。
更に次の人が待っているから15分以内に食べ終わって皆さん出ていきます。
しかしそれが悪いのではなく、根本的にどう人は効率的に働いて休むかを見せている場所です。

私自信が「働き方改革」を通じて「死に方改革」を行っている人です。
楽しく最後まで暮らすには、今をどう行きていくかが必要です。
そして始めたことをどう続けていくか、そして終わらせていくかをこの3冊の本で読めてくるものがあるからです。

飲食業を始めたい人へのビジネスの手引きだけに終わらせずに、色々な生き方が働き方につながると言う良い例としてご紹介させていただきました。