葬儀ビジネス
今年もフューネラルビジネスフェアがパシフィコ横浜で開催されています。
去年より会場が1コマ小さくなったのかな?
しかし、天気のおかげもあり、例年よりも人が多そうに見えてます。
ここで気になったのが、葬儀って誰のためにあるのか。
そして今後、どこへ向かっているのか。
綜合ユニコム社が開催している「フューネラルビジネスフェア」はあくまでも業界人向けのイベントです。
一般人を対象としていない展示会なので、細かいことを説明する必要がないのが取り柄なのかも。
しかし、この葬儀の世界でコラボできそうな商品も葬儀業界以外にも多く存在しています。
そう言う業界も参入しつつありますが、葬送文化を知るどころか、葬儀のどこにそこの会社のモノが使えるかなども理解してないまま入ってきている会社もあります。要するに漁夫の利を得ようと。
ご遺体に直接触れるのに衛生面を全く理解していない会社の人たちのいます。
葬儀社でもそう言う人たちは少なくもありません。
やはり今の日本の葬儀社は民間資格制度の葬祭専門士ではなく、欧米のきちんとした許可であるべきかなと思うところもあります。そして今まで既存の葬儀社もそれを取得せざるを得ないような仕組みにする必要も。一級葬祭専門士の資格を持つ人はある程度の衛生面などについて講習会みたいなのでとかで補充するとか。
遺体の取り扱いに関してあまりにも軽視しすぎている会社がこのような展示会に来ると多すぎるのが見えてます。もちろんエンバーミングが一番良いですよ。しかし解剖されたご遺体でエンバーミングするのは難しいです(動脈や静脈をズタズタに切られているから防腐剤が隅々あで回らないなど–しかしそれでもエンバーミングは施します)が、安全性を考えたら施すべきかと。
その葬儀は誰のため?
jfuneral.com にも書きましたが、日本葬送文化学会の顧問であられる元ルーテル学院大学の柴田先生の講演で宗教家とはどういう人なのかが語られました。当日のお話はマーチン・ルターのお話だったのでそれはここでは割合しますが、根本的に葬儀は誰が何のためにと考えると、今の葬儀システムはこれで正しいのか?と考えてしまいます。
もちろん、これは葬儀社へシステムの展示会であり葬送文化や遺族がどうであろうがっていうのを主体に扱っているわけではないが、遺族へ提供する「葬儀」という「商品」をどこまでお客様に納得しておカネを支払ってもらえるかが課題でもある。
また、葬儀のリテラシーという話を今朝、jfuneral.com にも書かせてもらいましたが、誰のために葬儀があり、誰が主体なのかを改めて考える必要があるだろうと。
さて、題名の「葬儀ビジネス」について、私が今回オススメしているのは、どこよりも葬儀社のコールセンターである。
ちょうど、昨年の今日(2017/06/29)にも書いたと判明。
実は、その後、家内の葬儀社の会社で いつでもコール24 を使うことにしました。
24時間の電話待機は落ち着かないし、安心してトイレにも行けない。
スタッフを納得させるまでかなり時間がかかりました。
本当大丈夫なのか、うちの仕組みを理解しているのか、どう説明するんだ?などの不安を抱えたまま活用することになりましたが、逆にこれほど便利なサービスがあると知ったのでもう手放せない。
理由はいくつかあります。
- 電話は切らないでそのまま保留にしてA担当、もしAが話中やでなければ次のB担当へつなげることができる。
- 24時間使える
- そして極めつけが報告がKintoneを利用してきちんと情報がアップされるので、次の日の情報バトンタッチがスムーズにいける。
このサービスを活用するだけでもスタッフの精神的(心理的)安全性を確保することができて、更に生産性もあがる。
これを確保するだけでスタッフの表情がかなり変わる。
それが客先にも伝わる。
そもそも今の葬送文化は戦後に築き上げられたものが多い。
お父ちゃん、お母ちゃんの時代の産物である。
そうなると、団塊世代がいなくなれば若い人たちの自由な発想になるので新しい仕組みが出来上がるはずでもある。一番大切なのは、精神的(心理的)安全性を与えることである。
マズローの欲求5段階説をご存知だろうか?
実は葬儀社の多くが低次元要求(外的の要求)を確保出来てないところが少なくないのではと感じている。
うちの実家の会社でもその要因が強くあり職場離席が多かった。半日で辞めていく人も当時はかなりいた。
これを確保しない限り葬儀ビジネスが成り立たないだろう。
社員は社畜扱いされ、それが客先にもつながる。
よくあるのが、ノルマで会社の命令で電話営業しているところだ。
すべて評判が悪い。迷惑電話で調べると良い印象がある会社はゼロだ。
あえて印象を悪くしているのは、会社に不満があるからだろう。
葬儀業界もそうなりそうでならないのは、動く金額が大きいからかも知れない。
しかし、時間の問題かも知れない。
ヒューマンリレーションとマネージメントはもう少しこの本にて勉強していただきたい。
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