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ソーシャルメディアを活用した「終活」その2

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第一部からの続きです

さて、「終活」で大切なことは自分の「意志」です。
意志を残すには「志」と言う積極性が必要です。
なので、単なる「思」の意思ではありません。

まず、第一部で:

そして終活をする前に、「現状」を意識して頂きたい

と書きました。
そこには色々なハードルが隠されているからです。

ソーシャルメディアを活用する以前のハードルです。
姉妹サイトの jfuneral.com にも書きましたが、葬儀屋さんの役割と言うのを知る必要があります。
「そんなことは知ったこっちゃないよ」と言われてしまうと、終活が成り立たなくなります。
何故なら、葬儀屋さんがすべての面倒を見るわけではないので。
葬儀屋さんが出来ることは葬送儀礼を滞りなく運営することなんです。
それ以外はご自身や遺族が行うことです。

まず、ご自身の遺影をどれを使いたいか。
これこそ、Facebookのプロフィール画像でもいいのです。
自分が好きだからこそ、ソーシャルメディアにも利用されていらっしゃるはずなので。
もちろん他人の写真はダメですよ。
できるだけ解像度が高い写真をご活用ください。
Facebookは投稿時に自動的にデータを間引いて小さい画像にしますが、極端に小さかったりせずに、きちんとお顔が拝見できるようであれば問題はありません。

次に、友達に通知と言うのは葬儀では行いませんが、身内の人にはある人との良い思い出などをお話していたり、身内との共通の友達がいることで、お話を伺うことが出来ます。もちろん、ご葬儀に参列願いますなどは言うことはありません。しかし、ご葬儀を営むのでありば「XX日に主人が他界しました。生前中、皆さまとの熱い友情のおかげで・・・」などの謳い文句を発信すれば、恩があるお方ならお通夜かご葬儀に参列してくださる可能性があります。
もし、面倒であれば、生前中ナニナニと理由を付けて「この度、家族と近親者のみにて家族葬にて葬儀を執り行いますので、大変恐縮でございますが、お参りはご遠慮願います」と一緒に書いておけば察してくださるだろうと。

結婚式と大違いなのは、「来てください」も「来るな!」とは言えないし「あなたはお呼びではないよ」とも言えないのが葬儀なので、これこそ後から「何で知らせてくれなかったんだよ?」と言われないようにソーシャルメディアを活用して書いてあると良いでしょう。その際、必ずお亡くなりになった方をタグ付けされておくことで、Facebookなどは共通の友達も見えることになりますのでお忘れなく。

さて、ソーシャルメディアの活用はそれだけではなく、故人と一緒での思い出はご本人のフィード(タイムライン)をある程度公開していれば見れるはずです。すべてが相方に公開しているとは限りませんが、把握することが出来ますので、よい思い出などを蘇らすことが出来るでしょう。

ソーシャルメディアのアカウントを閉鎖することもお忘れなく。
Facebookなら既存の友人にしか見えないようにアカウントをロックする方法があります。
そして、何よりもFacebookなら訃報を親戚や周囲にいち早く伝えることも可能です。
たまたま、友人のパートナーが本日、お亡くなりになり、寂しさはあり、心も折れた中、ソーシャルメディアを活用し、いち早く伝えることが可能ではありました。しかし、これはご自身のソーシャルメディアを活用した終活ではなく、ソーシャルメディアを活用した訃報案内になります。

さて、終活と言えば、エンディングノートです。
エンディングノートその物は否定しません。
いつでもどこでも書き足したいときに書き足せるのがソーシャルメディアの活用のページです。
しかし、決して、そこにキャッシュカードのパスワードや暗証番号を保存しないでください。
生前中だろうが、死後、それを発見された人に根こそぎに奪われる可能性があります。
大切な情報は物理的に同じエンディングノートに保存しないでください。
よく「銀行口座番号とキャッシュカード暗証番号」を書く欄があったり、そこに書き足す人がいらっしゃいます

これはご法度です。

ソーシャルメディアはあくまでも相手への通知方法と葬儀の段取りをするためです。
つまり、菩提寺がない場合、誰に問い合わせよいのか、お葬式の段取りに詳しい人は一人や二人は必ずいます。
誰かを介して専門家や頼りになる人に繋がることもできます。
葬儀をどのように執り行いたいか(宗教は?祭壇は?位牌は?棺や霊柩車、更に式場は?」などの情報が手に入ります。
昔みたいに葬儀屋さんに直接問い合わせをする必要もない場合もあります。
葬儀屋さんに直接問い合わせすると営業話だけをされて、気持ちが落ち込むことがありますよね。
自分の終活をしている中、結局葬儀屋さんの意向の葬儀だけになることもあります。
そんな残念な気持ちになってしまうことすら。

一つ、Facebookの便利な機能をご紹介します。
これは Facebook Notes です。
これを自分以外に家族と共有し、自分なりのエンディングノートを作ることです。
そして自分が書いたことに相手がコメントを投稿することができるので論理的に見ることが可能です。
もちろん、書いたノートに直接コメントを書き入れることは出来ませんが、ブラウザ上で活用できるので、ケータイからでもパソコンからでも活用できます。

次回はその雛形を作っていきたいと思います。

 

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