葬儀の追悼ビデオ

ご葬儀に流れる追悼ビデオを今でも作っています。
そりゃ、色々とあって難しいです。
ナニが難しいかと言えば、写真と音楽と音楽を合わせることです。

素材はいっぱいあっても、その故人に合う音楽なのかが不明。
こちらの勝手なイメージで作り上げてしまうと、どうしても遺族が違和感を示します。
そもそも写真だけでこちらが故人のイメージを想像せねばならないのでお人柄が伝わりません。
しかし、葬儀のビデオってそんなに難しいかと言えば、そうではありません。
何故なら、どんな人であっても、「優しかった」イメージを作り上げればよいからです。
それには、アップルのiMovies標準のケン・バーンズ効果を用いれば簡単です。
写真の大きさ勝手に変わって、柔らかい仕上げにしてくれるからです。

音楽も、人によっては軍艦マーチが望ましい場合もあるでしょうが、通常はしめやかな音楽をBGMに使えばさほど問題はありません。あとはつなぐだけ。

ここには3つの要素を入れればよりパワフルな映像に仕上がるとのことです
http://blog.funeralone.com/news/make-memorial-videos-even-more-powerful-with-these-3-features/

  1. Upload family video

    はい、実は葬儀の打ち合わせでビデオどころか写真が出てこない人も少なくありません。
    できれば、昔の旅行のビデオとか写真、デジタルでも構いませんので頂けると助かります。
    今は殆どがデジタル保存されているので。
    しかし、Hi8やミニDVカメラで撮影されたならまだしも、そのデータを持っている人がどれだけいらっしゃるかが悩ましいところです。
    映像をメールで送っていただくと送信側で大きすぎるので送信拒否されることもありますのでできればUSBメモリをお渡しするのでそこに保存していただきたいです。

  2. Add captions that tell a story

    字幕を入れます。
    字幕なしではどこのナニの映像なのか見ている方もわかりません。
    後に、数年後その映像を見返したら尚更わからなくなるかと思います。

  3. Share the video with out-of-town friends and family

    映像を分け合おう。
    親族にDVDに焼いてシェアすることもいいでしょう。
    しかし、このような映像を後に見ることはあるのでしょうか?
    はい、たくさんあるかと思います。
    葬儀に参列出来なかった人だけではなく、家族も自分が映っていると懐かしがります。
    ハードディスクのどこかに保存しておくのも、FBにアップしておくのも。

日本では葬儀が始まる前に映像を流すことがかなりあります。
もっと凄いところは、納棺式とお通夜の映像を撮影し、翌日の葬儀までに間に合わせる葬儀社もあります。
この場合、ストーリーは「葬儀」そのものだから良いのですが、予め遺族からお写真とかお借りして組み込める状態であれば、なおさら故人のお人柄が伝わるかと思います。

ここでシメの言葉として、「写真と映像は用意しておいてください」と言うことです。
映像のフォーマットは何でも構いません。